こんにちは、Kパパです。
夏競馬も終盤でしょうか。ついに来ました札幌記念!
このレースは夏の上がり馬と秋を見据えるG1馬の夢の対決が繰り広げられるスーパーG2です。
今年は無敗の桜花賞馬ソダシと春の香港で無敗の3冠馬デアリングタクトを破りついに復活したラヴズオンリーユーが参戦してきます。
札幌2000m で行われるこのレースは洋芝への対応や持続力など試される適性も高レベルです。
私個人の見解ですが、ソダシのほうが優勢と見ています。
秋の活躍を占う一戦をKパパのAIとラップ分析で的中させますので、ぜひ参考までにご覧ください。
レース分析
レース傾向を見ていきましょう。なお、データは2000年以降で見ています。
- 2010年を除き、すべての年度で上がり1位または上がり2位の馬が馬券に絡んでいる(図1)
- 2000年以降の3着以内馬63頭のうち40頭(約7割)が4コーナー5番手以内。ただし2014年以降は5番手以下の馬の方が馬券に絡んでいる(図2)
- 上がり1位を出せる馬の傾向は特になし。すなわちスタミナ勝負。上がり1位以外は先行馬有利(図3)



- 前走、前々走にG1に出走している馬が中心
- 前走2着馬・3着馬が優勢
前走2着馬の3着以内率 38.5%
前走3着馬の3着以内率 34.6% - 前走上がり1位から4位が優勢
上がり1位の3着以内率 37.9%
上がり2位の3着以内率 34.3%
上がり3位の3着以内率 25.8%
上がり4位の3着以内率 26.7% - 前走東京出走馬の成績 あまり参考になりませんが…
前走東京で上がり7位 0-0-0-7 該当馬:ソダシ
前走東京で上がり9位 0-0-0-5 該当馬:トーラスジェミニ - 前走・前々走からは函館記念組が最も多く馬券内に絡む。ただし、2017年以降では馬券内に絡まない。
レースラップ分析
図は、2015年から2020年のラップのプロットとラップのパーセンタイルを示したヒートマップになります。特徴は以下の3つです。
- 1F と 2F のラップタイムはどの年度もほぼ同じ
- 平均ラップはいずれもラップ間のタイム差が0.5秒以内
- ラスト3Fが緩む(2020年を除く)
1から時計がでる馬場であるほど、相対的に1F と 2F の時計が遅くなるので、加速区間が発生しやすく、2. から加速後の持続区間が続きやすいです。こうなると持続力と加速力が求められる実力重視(すなわち実績重視)のレースになると予想されます。
では、今年の馬場の速さはどうでしょうか。個人的には高速馬場であった去年を上回る高速馬場だと思っています。
今年の札幌は6月にも開催していましたが、今年の3歳以上1勝クラスが去年の札幌記念より0.1秒だけ遅い時計でした。また先週の札幌道新スポーツ賞は1500mを1分27秒台で走破しています。
そのため、今年の札幌記念も2020年同様に加速からの持続力勝負が予想されます。そのため、上記で書いたように穴より手堅い実力馬を狙うべきレースになると予想します。







推奨馬
◎ ソダシ
○ ウインキートス
▲ ラヴズオンリーユー
推奨馬の選択した理由は上記分析より以下のとおり
- 高速馬場に対応できること
- 持続力勝負ができること
- 実績
- 洋芝適正
ソダシ
桜花賞をレコード勝ちしたように高速馬場を前で受けて粘り切れる、スピードと持続力をもった馬。札幌2歳Sもレコード勝ち。高速馬場の影響により距離適性より馬場適正の方が優先される傾向にあり、近年は2020年のノームコア、2018年のサングレーザー、2016年のレインボーライン(後の天皇賞馬)などマイルを主戦とした馬が活躍している。オークスは負けたけど、明らかに距離適性がない上、終始行きたがる中での8着は十分健闘したと見る。この馬の底力は十分証明した一戦。
今回は斤量面で有利で、直線が短い札幌コースは上がりが使えないこの馬にとっては馬場面でも有利。先行有利なレースでもある。すべての面条件でこの馬向きにレースに思える。
この馬はあまり分析することもないので、ここまでとします。
ウインキートス
この馬の評価にはラップのプロットを参照します。以下のラッププロットでは直近4レース5着以内のレースを対象にしています。
なおラップのプロットでは2500mなど1F目が短い場合は2F目のラップタイムの 1/2 を加算しています。

日経賞の敗戦は不可解ですが、注目すべきレースはやはり目黒記念。高速馬場で、加速→減速→急加速というスタミナを試されるかなりタフなレースを前で捌き切って突き抜けたのは力がある証。上がり2位(32.5!)も他の馬の脚が上がってしまったがこの馬は残していたから。体調さえ問題なければ他のG1常連組と十分に渡り合える力がある。好走できれば天皇賞(秋)→ 有馬記念も見える。
3走前の湾岸Sも秀逸で、ひたすら加速を続けるレースを前で受けての1着で上がりも1位!
高速馬場への対応、持続力、実績も十分、あとは馬場適性。
ただ、調教本数が少ないのは気がかかり。馬体重やパドック次第で馬券の組み入れ方の検討が必要。
ラブズオンリーユー
個人的にはキレより持続力の馬、距離も2000mがベストだと見える。成績は昨年はややもたついているものの大崩れはなく善戦。今年に入って海外G1初制覇。香港だと本気を出すグローリーヴェイズと無敗の3冠馬デアリングタクトを抑えてのG1勝利は勝ちのある一戦。実績は申し分ない。
持続力は香港のレースやオークスで証明済。オークスではカレンブーケドールが演出した流れを差し切れたのがその証明。もちろん近年の東京コースでの実績は高速馬場に対応できる証。
近年の札幌記念では、後方よりのポジションから上がりを使える馬が成績を残しているため、人気どおり好走してくれそう。
ただ、当馬は「5歳以上のディープインパクト産駒」「牝馬の5歳秋」に該当しつつあるため注意が必要。「ディープインパクト産駒」は早熟であること、「牝馬の5歳秋」はブエナビスタやジェンティルドンナを見てて分かるように明らかに力が落ちていた。それほど「牝馬の5歳秋」の検討には注意が必要。ただリスグラシューのような例外もあるので、即切りは早計。パドックと馬体重は要確認。正直ここは2倍台前半の1番人気だと思うけど、単勝はややリスクの方が大きい印象。
その他
人気しそうなブラストワンピースは危険。この馬は高速馬場に対応できず、洋芝適正はあるけど活躍するためには道悪である必要がある。前回勝ったときは稍重よりの良。
トーラスジェミニ。馬場は合わないと思うけど、持続力勝負が得意で、安田記念5着は侮れない。人気もややなめられている感じがするので、軸にはできないけど押さえは必要な一頭。
穴を探すなら函館組から。2017年以降は馬券になっていない函館組であるが、それは2017年から2020年はG1出走組が凶悪だったため。今年のG1出走組は近年よりランクダウンしているので今年は狙い目。重馬場巧者のマイネルウィルトス以外を狙う。
以上、簡単ですが、考察になります。
AI 推奨馬
◎ 13 ソダシ
○ 4 ラヴズオンリーユー
AIの1番手評価はラヴズオンリーユー、2番手がソダシ、3番手がブラストワンピース。
また上位評価の馬は以下のとおり
1 4 7 8 9 11 12 13
Kパパ推奨馬券
複勝
13 ソダシ
3連複1頭軸
13 – 1 4 5 7 8 9 11 12
3連複2頭軸(8/22 更新)
4, 13 – 1 2 5 6 7 8 9 12
AI のシュミレーションを見ていると、AIの精度が高いレース。AI評価では1番手がラヴズオンリーユー、2番手がソダシ、3番手がブラストワンピース。この中から2頭馬券になることも多く、ブラストはさきほど書いたように札幌はブラストが好走していた時とは馬場がまるで違うため、ここでは凡走予想。
複勝でソダシを上げているのは、2021年現在まででAIの評価2番手が的中率と回収率のバランスが優れているため。手堅く収まることも多いレースだけに複勝と3連複2頭軸が本線。やや不安な場合は、複勝と3連複1頭軸で買う。2015年以降ではAIのシュミレーションでは1番手から3番手が軸を外したことがないレースなので、1頭軸の場合、軸はソダシかラヴズが妥当。
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